芝の貴婦人

投稿者: | 2020年10月23日

芝の貴婦人と書いてぐりーんのきふじんと読みます。
ゴルフのプレーを描くというより、それにまつわる土地の買収や賭けの行方などがメインの話です。
絵はかなり上手なのですけど、結構前の漫画なのでセンスが懐かしい感じなのです。ネーミングセンスも、主人公の打つショットについた呼び名が愛(ラブ)ショットとか。主人公がショットを打つたびに『ラブショットー!!!』って、かなり間抜けじゃないですかね?

Amazonなどの紹介文からして

その美貌と超ミニのスカート姿で、パンチラを物ともせず豪快なショットを連発する、新進気鋭の女子プロゴルファー・秋月愛25歳。芝(グリーン)の貴婦人の異名を持ち、その華麗な一打はギャラリーが愛(ラブ)ショットと呼ぶほど。そんな愛の恋人・桐山は新ゴルフ場建設という悲願を持っていた。その夢をめぐって暗躍する政財界の首領、ゼネコン……男たちのドス黒い野望に翻弄されてしまう愛だったが……? 牛次郎と平野仁のタッグで、艶めかしく描かれるゴルフ・ロマン!

だそうです。ぱ、パンチラ…死語…いや、他に呼び方は知らないけど。

球追う日日と違って、こちらは悪人や悪党だらけです。土地をめぐる駆け引きとか政治とか八百長とかイカサマ(わざとボールを当てたりとか陰険なの)がメインです。
一応ゴルフはしていますけど、どちらかというとゴルフは添え物扱い。

これ結構セックスシーン出てくるのですがこーゆーのって18禁扱いにならないのかなと思ったり。青年誌に18禁漫画はあっても劇画にはないんですかねえ。若い人で劇画読むひといないから?
そういえばこの話、映画も出ていたんですね。官能劇画ゴルフ漫画の実写版というアオリで。パッケージ写真がなかなかツッコミどころ満載です。パッケージ表の愛、ゴルフの試合っぽい感じを出してるけど襟なしのランニングみたいなの着てたりとかしてるし、パッケージ裏の女体盛りゴルフ場がかなり笑かしてくれます。原作にもそんなシーンはあったけど、それより面白い。

主人公の美人ゴルファー愛の恋人の男は昔はゴルフも膝を痛める前は上手だったらしいし顔もイケメンなのですが、他の女と寝たり愛を枕営業的なものに出したりなど、かなりとんでもない奴です。そのせいでゴルフ界にいられなくなって、まんまと2人は裏の賭けゴルフ界の世界に。

私は女性なので、愛にはそんな男に捕まってないで早く逃げなさいと、つい老婆心が出てしまいます。
だって、お金は手に入るかもしれなけど試合で八百長をするために他の男と寝ろと命じられたり、わざと負けたとはいえ罰として折檻されたり。
せっかく美人で才能もあるゴルファーなのに。んで、その男から逃げたのはいいけどまた裏ゴルフの妻もいる代打ちのほうに行ったりとか。駄目な男が好きな典型か。でも、そう思わせておいて強かな面もだんだん覗かせてくるので案外これでよかったのかも?しかし最初の彼氏どこいった。

利権をめぐる男たちの陰謀など劇画に興味がある方はどうぞ。あんまりゴルフ漫画っぽくないけど。

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